ポンド
単位の種類:
- 質量
- 重量(非科学的事柄)
世界の使用状況:
- イギリス、アメリカ、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドetc
解説:
ポンドはヤード・ポンド法の質量の単位であり、重量の単位として日常的に受け入れられている。(あらゆる物体は重力に影響を受ける)
定義:
英ポンド(常用ポンドまたは国際ポンド)は、453.59237グラムと公式に定義されている。
起源:
ポンドという名称は、ラテン語のリブラポンド(libra pondo)または1ポンドの重さから取り入れられ、古代ローマリブラ (そのため記号はlb) は約329 グラム相当であった。
歴史を通してポンド(または各国の訳)は、イギリス、フランス、ドイツ、北欧、ロシアなど世界のさまざまな国々での重量の測定値として使用されてきた。ポンドの正確な質量は国ごとに違うが、その差は少なく、通常350~560グラム(メートル法)であった。
イギリスでは、最も一般的であり継続的に使用されているのは常用ポンド(また、ウールポンドとして知られている)(記号lb av または lb avdp)だが、多数の異なる系統のポンドがで存在していた。今日でも使用されるのは トロイポンド (約373g)で、貴金属質量測定によく用いられる。
1878年のイギリス度量衡法によって、メートル法の単位における英ポンドのが初めて定義された。(1lb = 453.59265g)そして1893年、メンデンホール令によって米ポンドが、1キログラム=2.20462ポンドと定義された。
アメリカとイギリス連邦各国は、ポンド(そしてヤード)の共通の定義に合意し、 1959年に採択された。(イギリスでは1964年)
一般的参照:
- 英語圏では人の体重は一般的に ストーン とポンドで表される。しかし、アメリカでは通常ポンドのみで表される。
- イギリスとアイルランドでは、メートル法の採用前にポンドで販売されていた一般食品は今だに昔のヤード・ポンド法に相当する量で販売されている。例えばバターは、通常454グラム(1ポンド)で販売されている。
- 漁師たちは多くの場合、ポンドやオンスで釣った魚の重量を表す。
- シェークスピアの劇の登場人物、シャイロックは、融資の担保として「1ポンドの人肉」を要求したことで知られている。
使用状況:
科学的な適用では、質量を表すためににポンド使用するが、日常的には重量の尺度として使用する。メートル法の計量が広く受け入れられているにもかかわらず、英語圏の国ではポンドが使用されている。
ポンドは歴史的に、弾丸や砲弾など武器の重量を表す手段であった。そして、例えば32ポンド砲のように、武器は発射される弾丸にちなんで名づけられた。
また、ポンドはイギリスとアメリカで、圧力を表現するためにも用いられる。ポンド/平方インチは基準として認められている。
小さい単位:
大きい単位:
- 14ポンド=1ストーン
- 28ポンド=1クォーター(ロングハンドレッドウェイトの4分の1)
- 112ポンド=1 ロングハンドレッドウェイト
- 2240ポンド=1 トン(ヤードポンド法 もしくはロングトン)