インチ
単位の種類:
- 長さ/距離
世界の使用状況:
- アメリカ、カナダ、イギリスで主に使用される。
解説:
インチはヤード・ポンド法とアメリカの慣用的単位の長さの単位である。1/12フィート、1/36ヤードに相当する。
定義:
1959年からインチは25.4mm （ミリメートル）と同等と定義され、国際的に受け入れられている。
起源:
インチは少なくとも7世紀以来、イギリスの測定単位として使用されており、1066年に乾燥した3つの大麦の粒を縦に並べた長さに等しいものとして定義された。（数世紀に渡り存在した定義）
12世紀にスコットランドインチは、平均的な男性の親指の爪の付け根部分の幅に相当するものとして定義された。類似した単位は、現在のヨーロッパの多くの地域に存在し、ポルトガル語、フランス語、イタリア語、スペイン語および他の多くの言語の親指の単語と同じか非常に似ている。
英語のインチはラテン語で12分の1を意味するunciaに由来している。（インチは、伝統的に1/12フィート）
20世紀においても、差異は0.001％未満ではあったものの、インチの様々な定義が依然として世界中で適用されていた。 1930年に英国規格協会が、正確に25.4ミリメートルに相当する1インチを採択し、アメリカ規格協会は1933年に同様に採択した。そして合法的にこの定義を採択した最初の国は1951年に採択したカナダである。
1959年にアメリカとイギリス連邦各国は、標準化された25.4ミリメートル定義に同意する条約に署名した。
一般的参照:
- アメリカのクオーターコイン（25セント）はちょうど直径1インチである。
- 成人した人間の眼球は直径およそ1インチである。
使用状況:
1995年イギリスでは、インチは（フィート、ヤードとマイルと一緒に）正式に距離と速度に関連する道路標識の主要な基本単位と表明された。他の状況でメトリック法は、主要な計測システムだが、インチは、特に1971年以前に生まれ、教育を受けた人々によって、非公式にいまだによく使用されている。
アメリカにおいて測量士は、1メートルの1/39.37と定義した、アメリカ測量インチを使用する。それは、1893年に1フィートを1200/3937メートルとした、メンデンホール令に由来する。
小さい単位:
- インチは伝統的にヤードポンド法の長さ測定の最小単位で、1インチより小さい場合は分数の1/2、1/4、1/8、1/16、1/32、1/64インチなどを使用する。
- 19世紀初頭のイギリスでは、より制度の高い測定が可能になったため、精密工学の技術者達がインチの1000分の1を使用し始めた。この新たな分数の倍数は、その後サウとして知られるようになった。
大きい単位: